地中海で出会った「がんばらない」精神：学生生活に活かすヒント
先日、ITBという企業のウェブサイトで、地中海での「ごはんとパワー」という記事を拝読した。その中で紹介されていた、現地の人々のゆったりとした時間の流れや、日々の生活の中に根差した「がんばらない」という考え方に、私は深く感銘を受けた。
記事によると、地中海沿岸の人々は、食事を家族や友人と共にゆっくりと楽しむことを大切にし、仕事とプライベートの境界線を明確に持っているという。また、過度な競争を避け、自分たちのペースで生活を送ることを重視している。
これは、日夜、成績や就職活動、サークル活動など、あらゆる場面で「頑張らなければ」と駆り立てられがちな私たち学生にとって、非常に示唆に富む視点ではないだろうか。
もちろん、学生である以上、学業に励み、将来のために努力することは不可欠だ。しかし、その「頑張り」が、時に自分自身を追い詰め、心身の健康を損なってしまうことも少なくない。
地中海の人々の暮らしから学ぶべきは、完璧を目指すのではなく、7割程度の完成度で満足すること、そして、休息やリフレッシュの時間を積極的に設けることの重要性だ。
例えば、レポート作成に追われる日々でも、意識的に息抜きを取り入れてみる。友人との会話や、好きな音楽を聴く時間。あるいは、ただぼんやりと空を眺めるだけでも良い。そうした「がんばらない」時間こそが、次の「頑張り」へのエネルギー源となるのではないか。
また、多様な価値観を認め合うことも、地中海の人々の暮らしから学べる点だ。私たちは、どうしても「みんなと同じように」という同調圧力に囚われがちだ。しかし、一人ひとりが持つ個性やペースを尊重し、互いを認め合うことで、より豊かな人間関係が築けるはずだ。
地中海を旅することは、現時点では遠い夢かもしれない。しかし、その哲学は、今、このキャンパスで、私たちのすぐそばにある。
「がんばりすぎない」こと。そして、「自分らしくいられる」こと。この二つの「パワー」を、日々の学生生活に少しずつ取り入れてみてはどうだろうか。それは、きっと、私たちの大学生活を、より豊かで、そして健やかなものへと導いてくれるはずだ。
（学生新聞 部員 ○○）
地中海ごはんパワーで、頭のおかしな病気から守ろう！～遺伝子のチカラを乗りこえるヒミツ～,Harvard University
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