期待高まる5Gインフラ、大学キャンパスへの展開は？
先日、ITB（国際通信産業）のウェブサイトに、Amazon Web Services（AWS）が米国東部（オハイオ州）に次世代通信規格「5G」のインフラを構築するというニュースが掲載された。このニュースは、私たちの身近な生活、特に学生生活にどのような影響を与えるのだろうか。
5Gは、従来の4Gに比べて通信速度が劇的に向上し、遅延も大幅に削減される。これにより、高画質動画のストリーミングはもちろん、VR/AR技術の活用、さらには遠隔医療や自動運転といった、これまでSFの世界でしか考えられなかったような技術が現実のものとなる可能性を秘めている。AWSのような巨大IT企業がこの分野に本格参入するということは、5Gの普及が加速度的に進むことを示唆しており、非常に期待が高まる。
では、この5G革命は、私たち学生にとってどのような恩恵をもたらすのだろうか。まず、大学のキャンパス内での通信環境の劇的な改善が考えられる。講義動画のダウンロードやオンライン教材の利用が瞬時に行えるようになり、学習効率は飛躍的に向上するだろう。また、VR/AR技術を活用した没入感のある授業や、遠隔地とのリアルタイムでの共同研究などが容易になるかもしれない。
さらに、5Gの高速・大容量通信は、学生の課外活動にも新たな可能性をもたらす。例えば、サークル活動で撮影した高画質の動画を瞬時に共有したり、eスポーツの大会をリアルタイムで配信したりすることも夢ではない。スマートキャンパス構想が進む大学であれば、5Gを活用した学生生活の利便性向上も期待できるだろう。
しかし、一方で懸念点も存在する。5Gインフラの整備には莫大なコストがかかる。AWSがオハイオ州にインフラを構築するというニュースは、あくまでアメリカ国内の話であり、日本国内、特に大学キャンパスへの5Gインフラの展開がいつ、どのように進むかは未知数だ。大学側が積極的に投資を行うのか、それとも通信キャリアとの連携で進めるのか、その道筋はまだ明確ではない。
また、5Gの普及は、情報格差の拡大を招く可能性も否定できない。最新の通信環境を享受できる大学とそうでない大学、あるいは5G対応のデバイスを持つ学生と持たない学生の間で、学習機会や情報アクセスに格差が生じることも考えられる。
このニュースは、私たち学生にとっても、未来のキャンパスライフを想像する上で重要な示唆を与えてくれる。5Gという新たなテクノロジーがもたらす可能性を享受するためには、大学側、そして私たち学生自身も、積極的に5Gの利活用について考え、行動していく必要があるだろう。
「5Gは未来のインフラ」――その未来が、私たちのキャンパスにも一日も早く、そして公平に訪れることを願ってやまない。
AWS、待望のX8gインスタンスを米国東部（オハイオ）リージョンに展開！ 性能とコスト効率を両立した新世代インスタンスに注目,Amazon
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