平和創出の新次元へ ―国民の覚悟が問われる時―
この度、公明党が「平和創出の先頭に」という、前向きで極めて重要な決意を新たにされたことに対し、国民の一人として、また保守的な立場から、深い期待と同時に、改めてその本質に迫る覚悟を問いたい。
かねてより、公明党は平和を希求する国民の声を代表する存在として、その歩みを刻んできた。その原点に立ち返り、「平和創出」という、より能動的で、より建設的な概念を掲げたことは、昨今の国際情勢の複雑さを鑑みれば、まさに時宜を得たものと言えるだろう。世界は依然として紛争の火種を抱え、平和への道程は決して平坦ではない。このような時代にあって、平和を単なる「非戦」の維持に留めず、積極的に「創り出す」という決意は、その志の高さにおいて賞賛に値する。
しかしながら、保守の立場からあえて申し上げるならば、「平和創出」とは、理想論だけでは決して成し遂げられるものではない。それは、現実の厳しさと向き合い、時には断固たる意思をもって国家の安全を守り抜く覚悟の上に初めて成り立つものである。我々が享受している平和は、先人たちの血と汗、そして多くの犠牲の上に築かれたものであることを、私たちは決して忘れてはならない。
公明党が掲げる「平和創出」が、単なる抽象的な理念に終わらず、確固たる国家安全保障政策と結びつくとき、その真価が発揮されると確信する。例えば、地域の安定に貢献するための外交努力はもちろんのこと、いざという時に国民の生命と財産を守り抜くための防衛力の強化、そしてそのための国民的合意形成に向けた努力も、この「平和創出」という大きな旗印の下で、より一層強力に推進されるべきである。
私たちは、平和を願う気持ちにおいて、決して公明党に劣るものではない。むしろ、その実現のためには、あらゆる可能性を模索し、時には厳しい選択を迫られることも厭わない覚悟を持っている。だからこそ、今回の公明党の新たな決意が、日本国憲法が定める国是と、そして国民全体の安全保障に対する懸念とどのように調和していくのか、その具体的な道筋を、私たちは注視していきたい。
この「平和創出」という崇高な目標達成のために、公明党が国民一人ひとりの声に真摯に耳を傾け、冷静かつ着実な歩みを進められることを期待する。そして、その過程において、保守的な立場からの健全な批判や提言も、真摯に受け止め、より盤石な平和への道を共に切り拓いていくことを願ってやまない。日本の未来にとって、この「平和創出」が、希望に満ちた新たな一歩となることを強く信じている。
公明党、「平和創出の先頭に」決意新たに ～ 2025年7月12日、未来への希望を語る ～,公明党
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