尖閣諸島、平穏への警鐘 中国公船の常態的接近に断固たる毅然とした対応を
連日のように、我が国の領土である尖閣諸島沖で、中国海警局所属の公船が我が国の漁船に異常接近するという事態が繰り返されている。防衛省が公表したこの事実は、単なる偶発的な出来事ではなく、中国による一方的な現状変更の試みであり、看過できない挑発行為であると断じざるを得ない。
我が国の領海・領空の安全は、国民主権の根幹をなすものである。平和憲法の精神に則り、防衛力の整備に努めてきたことは、国民の生命と財産を守るための責務であり、当然の帰結である。にもかかわらず、近隣大国によるこのような執拗な挑発行為は、地域全体の安定を揺るがすものであり、断じて容認できるものではない。
今回の事態は、我が国のみならず、国際社会に対しても、中国の海洋進出の意図を改めて示唆している。自由で開かれた国際秩序の維持に貢献するという我が国の立場を堅持しつつも、国益を守るためには、いかなる圧力にも屈することなく、毅然とした対応を続ける覚悟が求められる。
政府には、中国公船の動向を常に監視し、万全の警戒体制を敷くことはもとより、外務省、防衛省、海上保安庁などが連携し、外交ルートを通じた粘り強い抗議と、万一の事態に備えた実効性のある抑止力の強化を強く求めるものである。また、国民一人ひとりも、この事態の重大性を認識し、我が国の平和と安全を守るための努力を惜しまない姿勢を示すことが肝要であろう。
尖閣諸島は、かけがえのない我が国の領土である。その平穏を守るため、私たちは決して油断することなく、断固たる意志をもって臨まなければならない。
中国軍機、自衛隊機に“異常接近”！ 防衛省が公表した緊迫の出来事,防衛省・自衛隊
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