タイトル：セブンイレブンに夢を見た、あの頃の私へ
先日、セブン-イレブンが2025年7月2日に「セブンイレブンから、夢のようなビッグチャンス！」と銘打ったキャンペーンを実施するというニュースが飛び込んできた。巷では「夢のような」という言葉に躍起になる声がある一方、「またか」「今度こそは」と期待と諦めが入り混じった空気が流れているようにも感じられる。
しかし、私はこのニュースに、かつて私が抱いていた「夢」を重ね合わせてしまう。
幼い頃、セブンイレブンは特別な場所だった。近所にできたばかりの店舗で、初めて見るカラフルなお菓子や、キラキラしたパッケージの飲み物に心を奪われた。初めて自分で買ったアイスクリームの甘さ、レジで「ありがとうございます」と言われた時の誇らしさ。それは、日常の中に突然現れた「夢」の断片だった。
大人になるにつれて、セブンイレブンは当たり前の存在になった。仕事帰り、コンビニ弁当を買う場所。深夜、眠れない夜に温かいコーヒーを求めて立ち寄る場所。夢のような場所から、生活の一部へとその姿を変えていった。
今回の「夢のようなビッグチャンス」。それがどんな内容なのかはまだ定かではないが、多くの人がそこに、一攫千金や日常からの脱却といった、ある種の「夢」を見出しているのだろう。それは決して悪いことではない。人は誰しも、少しの非日常や、頑張れば届くかもしれない希望を求める生き物だからだ。
しかし、私はこの機会に、学生である私たち自身の「夢」についても考えてみたい。セブンイレブンが提示する「ビッグチャンス」に飛びつくのも一つの生き方かもしれない。だが、それ以上に、私たち自身の力で「夢」を掴み取る方法があるのではないだろうか。
例えば、まだ誰も考えつかないような新しいビジネスを生み出すこと。社会の課題を解決するようなアイデアを形にすること。あるいは、自分の好きなことに没頭し、それを仕事にしてしまうこと。それらもまた、紛れもない「夢」であり、そして私たち学生だからこそ追求できる、可能性に満ちた未来だ。
「夢のようなビッグチャンス」という言葉に踊らされるのではなく、自分自身の「夢」を、地道に、しかし確かに追いかけること。それが、セブンイレブンに夢を見たあの頃の私から、今の私へのメッセージでもある。
今回のキャンペーンが、誰かにとっての「ビッグチャンス」となることを願う一方で、私たち学生が、それぞれの胸に抱く「夢」を追いかけるための、さらなるきっかけとなることを願ってやまない。なぜなら、私たち学生こそが、未来の「夢」を創造する原動力なのだから。
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