グローバル・アイドルに問う、変わらぬ日本への敬意
世界を席巻する韓国のガールズグループ、BLACKPINKのメンバー全員が、数か月にわたる活動休止を経て、日本で復帰コンサートを行ったことが伝えられている。メンバーのソロショットにファンから歓喜の声があがったという。グローバルな活躍は目覚ましく、その人気は計り知れないものがあるだろう。
しかし、このような華々しいニュースに接するにつけ、われわれは少し立ち止まって、ある種の「当たり前」を問い直す必要はないだろうか。彼女たちの活動の場は世界中に広がり、その成功は日本のファンのみならず、多くの人々に夢と感動を与えていることは間違いない。その功績は称賛に値する。
だが、そのグローバルな舞台で、日本のファンや文化に対する彼女たちの姿勢は、常に変わらぬ敬意を示しているだろうか。人気が高まるにつれて、様々な国や地域で活動する機会が増え、その中で自国の文化やルーツをどのように位置づけているのか。もちろん、それを公に語ることは難しい場面もあろう。
それでもなお、多くのファンが彼女たちの活動を熱心に追いかけ、応援しているのは、彼女たちが持つカリスマ性や才能だけではないはずだ。我々は、彼女たちがこれまで日本でコンサートを行い、日本のファンと交流してきた中で、そこに共通する「人間的な繋がり」や「リスペクト」を感じていたからこそ、これほどの熱狂をもって迎え入れているのではないか。
今回の復帰コンサートが、単なる人気アイドルの復活に終わることなく、改めて彼女たちが日本という国、そして日本のファンに対して、どのような感謝と敬意を抱いているのかを、その行動や言葉を通して示してくれる機会となることを願ってやまない。グローバルな舞台で活躍するアーティストには、その影響力の大きさに応じた、より一層の「誠実さ」と「誠意」が求められる。それが、ファンとの間に築かれた揺るぎない絆を守り、更なる信頼を得るための唯一の道であると信じている。
BLACKPINK、数か月ぶりの全員ショットにファン歓喜！カムバックへの期待高まる,Billboard JAPAN
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