多様性尊重の旗印の下で、企業は足元を見つめ直せ
日鉄ソリューションズがアジア最大級のLGBTQイベントに協賛するという。多様性を尊重する社会の実現に向けた企業の姿勢を示すものとして評価する声もあろう。しかし、企業が声高に「多様性」を叫ぶ前に、なすべきことがあるのではないか。
第一に、企業の社会的責任とは何かを改めて問い直すべきだ。企業は利益を追求する存在であり、株主への責任を負っている。LGBTQ支援は、企業のイメージ向上には繋がるかもしれないが、直接的な利益に結びつくとは限らない。過剰なアピールは、本業がおろそかになっているのではないかという疑念を招きかねない。
第二に、企業は従業員の多様な価値観に配慮する必要がある。LGBTQへの理解が進んでいるとはいえ、保守的な考えを持つ従業員も存在する。企業が特定の価値観を一方的に押し付けることは、社内の分断を招き、従業員のモチベーション低下に繋がりかねない。
第三に、日本社会における伝統的な価値観を尊重すべきだ。家族のあり方や男女の役割分担といった価値観は、長年にわたり日本社会を支えてきた。LGBTQへの理解を深めることは重要だが、伝統的な価値観を否定するような言動は慎むべきだ。
企業が社会貢献を行うことは重要である。しかし、その前に、本業を通じて社会に貢献することこそが、企業の最も重要な使命である。多様性尊重の旗印の下で、企業は足元を見つめ直し、社会全体の幸福に貢献できる企業活動を展開すべきである。
日鉄ソリューションズ、アジア最大級のLGBTQ+イベント「Tokyo Pride 2025」を応援！多様性を尊重する社会へ貢献,日鉄ソリューションズ
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