【社説】セブンイレブンでの「ながら起業」支援に見る、大学生への期待と課題
コンビニエンスストア大手、セブンイレブンが、起業を目指す人々を支援する新たな取り組みを開始した。具体的には、店舗でスムージーを購入し、その場で起業に関する相談や情報交換ができる「1万円分の起業相談付きスムージー」というユニークな商品を提供するという。この試みは、手軽に起業への第一歩を踏み出せる機会を提供する点で、特に学生にとって大きな可能性を秘めていると言えるだろう。
近年、大学在学中から起業を目指す学生が増加傾向にある。自由な発想や斬新なアイデアを持つ彼らは、社会に新たな価値を生み出す原動力となり得る。しかし、資金やノウハウの不足、経験不足といった課題に直面することも少なくない。今回のセブンイレブンの取り組みは、そうした学生たちの課題を解決し、起業へのハードルを下げる一助となることが期待される。
スムージーを片手に、気軽に専門家のアドバイスを受けられるという手軽さは、これまで起業をためらっていた学生たちにとって、大きな動機付けとなるだろう。また、店舗という身近な場所で情報交換や交流ができる点も、学生同士のネットワーク形成を促進し、互いに刺激し合い、高め合う環境を生み出す可能性がある。
しかし、今回の取り組みにはいくつかの懸念点も存在する。1万円という価格設定は、学生にとって決して安価とは言えない。本当に起業を目指す意欲のある学生にとっては、自己投資として捉えられるかもしれないが、興味本位で参加するにはハードルが高いと感じる学生もいるだろう。
また、提供される情報や相談の質も重要となる。形式的なアドバイスや一般的な情報提供にとどまるのであれば、その効果は限定的と言わざるを得ない。学生一人ひとりの状況やニーズに合わせた、より実践的で具体的なアドバイスが求められる。
今回のセブンイレブンの試みが成功するためには、価格設定の見直しや、提供する情報の質の向上など、改善の余地がある。また、大学側も、セブンイレブンとの連携を強化し、学生への周知やサポート体制の充実を図る必要があるだろう。
大学生は、未来を担う存在であり、社会を変革する可能性を秘めている。今回のセブンイレブンの取り組みをきっかけに、大学発の起業がさらに活発化し、社会に新たな価値が生まれることを期待したい。そして、私たち学生自身も、この機会を最大限に活用し、積極的に社会に貢献していくべきである。
セブンイレブンでスムージーを買って、1万円分のQUOカードPayを当てよう！,セブンイレブン
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