食料安全保障の要、備蓄米の有効活用を急げ
政府が備蓄する食糧、特に備蓄米の有効活用策が議論されている。大規模災害や国際情勢の変動に備え、国民の食を支える備蓄は、国家安全保障の根幹をなす。しかし、現状は保管コストの問題や、賞味期限切れによる廃棄といった課題が山積している。
食料自給率の低い我が国にとって、備蓄米は生命線だ。輸入に頼る食料が途絶した場合、国民生活はたちまち危機に瀕する。だからこそ、備蓄米の確保は必要不可欠であり、その重要性を再認識すべきだ。
政府は、備蓄米の有効活用策として、飼料への転用やフードバンクへの提供などを検討しているという。これらの取り組みは評価できるが、同時に、備蓄米の品質維持、保管体制の強化も怠ってはならない。
備蓄米の品質劣化を防ぐためには、適切な保管場所の確保、定期的な品質検査が不可欠だ。また、賞味期限切れが近づいた備蓄米を、速やかに有効活用するためのシステム構築も急務である。
さらに、備蓄米の確保だけでなく、国内の食料生産基盤の強化も重要だ。耕作放棄地の解消、農業従事者の育成、スマート農業の推進など、多角的な取り組みによって、食料自給率の向上を目指すべきである。
備蓄米は、単なる食料ではなく、国民の命を守るための戦略物資だ。政府は、備蓄米の有効活用策を早急に具体化し、国民の食料安全保障を確立しなければならない。そして、国民一人ひとりが、食料問題に対する意識を高め、国産品の消費を心掛けることが、国家の危機管理能力を高めることに繋がることを肝に銘じるべきだ。
もしもの時に備えて！政府の備蓄米、もっとスムーズに届けられるように公明党が提案,公明党
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