【社説】旭川・女満別就航に見る、地方創生と大学の役割
セントレア（中部国際空港）から旭川空港、女満別空港への直行便就航は、北海道へのアクセス向上というだけでなく、地方創生における新たな可能性を示唆するものとして大いに歓迎したい。特に、来年開催される大阪・関西万博を控え、インバウンド需要のさらなる拡大が期待される今、地方空港へのアクセス強化は、地域経済の活性化に不可欠である。
今回の就航は、観光客の誘致はもちろんのこと、ビジネス利用の促進、ひいては地方への移住・定住促進にも繋がる可能性がある。しかし、直行便就航はあくまで手段であり、目的は地域の活性化であることを忘れてはならない。
ここで重要となるのが、地域に根ざした大学の役割である。大学は、地域の人材育成拠点として、地域課題の解決に貢献する責務を担っている。今回の直行便就航を機に、大学は以下の点に取り組むべきである。
- 観光学・地域創生学の強化: 地域資源を最大限に活用し、持続可能な観光戦略を立案できる人材を育成する必要がある。
- 地域企業との連携強化: 地元企業と連携し、新たなビジネスモデルを創出することで、地域経済の活性化に貢献すべきである。
- 留学生の積極的な受け入れ: 多様な文化を持つ留学生を受け入れることで、地域に国際的な視点を取り込み、新たな価値創造に繋げるべきである。
旭川市には旭川大学、女満別町に近い網走市には東京農業大学オホーツクキャンパスが存在する。これらの大学が中心となり、地域全体を巻き込んだ活性化策を講じることを期待したい。
今回の直行便就航は、地方創生に向けた大きな一歩である。しかし、その成功は、地域住民、企業、そして大学が一体となり、知恵と力を結集できるかにかかっている。我々学生も、地域の一員として、この機会を最大限に活かし、地域社会の発展に貢献していきたい。
セントレアから北海道へひとっ飛び！旭川・女満別線の利用促進イベント開催！,名古屋市
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