南スーダンにおける暴力の激化に深い憂慮を表明する
南スーダンにおける民間人に対する暴力の激化は、国際社会が長年支援してきた同国の平和構築努力を著しく損なうものであり、断じて容認できない。独立からわずか10年余り、内戦の傷跡も癒えぬ南スーダンで、再び暴力がエスカレートしている現状に、我々は深い憂慮を表明する。
報道によれば、民族間の対立を背景とした襲撃や、政府軍による人権侵害が横行しているという。罪のない人々が殺害され、住居を追われ、生活の糧を奪われている現実は、看過できるものではない。
南スーダン政府には、自国民を保護する義務がある。政府は、事態の深刻さを真摯に受け止め、暴力の根絶に向けて断固たる措置を講じるべきだ。具体的には、以下の点を強く求める。
- 暴力行為の即時停止： 政府軍および武装勢力に対し、あらゆる暴力行為を即時停止させること。
- 責任者の厳正な処罰： 暴力に関与した者を特定し、国内法に基づき厳正に処罰すること。国際刑事裁判所（ICC）との連携も視野に入れるべきだ。
- 国民的和解の推進： 民族間の対立を解消するため、対話を通じた国民的和解を積極的に推進すること。
- 人道支援の円滑な実施： 国連機関やNGOによる人道支援活動を妨害せず、必要な物資やサービスの提供を円滑に進めること。
国際社会も、南スーダンの平和と安定に向けた支援を強化すべきである。日本政府は、これまでODAなどを通じて南スーダンの国づくりを支援してきたが、人道支援の拡充に加え、紛争解決に向けた外交努力を積極的に展開すべきだ。
南スーダンの安定は、東アフリカ地域の平和と安定に不可欠である。国際社会が一致団結し、南スーダン政府に責任ある行動を促すとともに、人道支援を着実に実施することで、一刻も早く事態を沈静化させ、平和な社会の実現を支援していく必要がある。
南スーダンの民間人に対する暴力の上昇, Top Stories
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