未来への警鐘：増大する防衛費、若者の未来はどうなる？
先日、本校にも「防衛大臣臨時代記者会見」なるものが、まるで他人事のように伝えられてきた。その内容に、私たちは静かに、しかし確かに、胸騒ぎを覚えている。増大する防衛費。それは、私たちの未来にどのような影を落とすのだろうか。
ニュースによれば、防衛費はかつてない水準にまで膨れ上がっているという。もちろん、国の安全保障は極めて重要であり、そのための予算確保は避けられない課題なのだろう。しかし、その「増大」という言葉の裏に潜む、私たちが抱える切実な問題に、一体どれだけの光が当てられているのだろうか。
増大する防衛費は、どこから捻出されるのか。その答えは、私たちの世代に、そして将来世代に、重くのしかかる。教育、医療、福祉、あるいは環境問題への投資。これらの分野に割かれるべき予算が、軍事費へと流れていく現実を、私たちは傍観しているだけで良いのだろうか。
「未来の世代のために」という言葉は、しばしば政治の場で聞かれる。しかし、その「未来」とは、一体どのような未来なのだろう。平和で安全な社会を築くことは、確かに尊い目標だ。しかし、そのために、現在の私たちの、そして未来を担う若者たちの可能性を、あるいは希望を、犠牲にする権利が誰にあるのだろうか。
防衛費の増大は、単なる数字の増加ではない。それは、私たちの選択、私たちの未来のあり方そのものに関わる問題だ。今こそ、私たち学生一人ひとりが、この問題に真摯に向き合い、自らの頭で考え、そして声を上げる時なのではないだろうか。
「自分たちの未来は自分たちで決める」。その当たり前の権利を行使するために、私たちはもっと情報を集め、議論を深め、そして行動を起こさなければならない。防衛費の増大というニュースを、単なる他人事として受け流すのではなく、自らの問題として捉え、未来への羅針盤を、今、共に描き直そうではないか。
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