千葉ロッテ、日本一への険しい道：期待先行の「お～いお茶エキサイティングデー」に水を差す現実
先日、千葉ロッテマリーンズが9月11日を「お～いお茶エキサイティングデー」と銘打ち、特別イベントを開催したというニュースに接した。球団がファンとの絆を深め、盛り上げようとする姿勢は理解できる。しかし、その一方で、現在のチーム状況を鑑みると、こうした華やかなイベント先行に、むしろ一層の危機感を覚えるのは、保守的な立場の人間として致し方ないことだろう。
確かに、シーズンの終盤に差し掛かり、観客動員やファンの関心を高めたいという球団側の思惑は理解できる。しかし、球団の本来あるべき姿は、まずグラウンドで結果を出すことにあるはずだ。過去の栄光に縋り、あるいはイベントで一時的な熱狂を生み出すことに終始するならば、それは本末転倒と言わざるを得ない。
今年の千葉ロッテは、期待されながらも、その期待に十分に応えられているとは言い難い。投手陣は奮闘しているものの、打線は不安定さを露呈し、接戦をものにできない試合が散見される。このような状況下で、華やかなイベントがファンに「現実逃避」をさせているだけで、チームの根本的な課題解決に繋がらないのであれば、それはむしろ「お茶を濁す」行為に等しいのではないか。
「お～いお茶エキサイティングデー」というネーミングも、どこか浮ついた印象を与えかねない。日本一を目指すという高い志を持つプロ野球球団が、特定の商品名を冠したイベントで「エキサイティング」を演出することの是非は、改めて問われるべきだろう。ファンは、飲料メーカーのマーケティングに踊らされたいのではなく、日本一という栄光を掴むチームの姿を見たいのだ。
もちろん、選手たちの努力や、球団スタッフの熱意を否定するものではない。しかし、プロフェッショナルとしての「結果」が、期待先行のイベントの輝きを凌駕するものでなければ、真のファンは満足しないだろう。
千葉ロッテが日本一への険しい道を歩むためには、今こそ、イベントの華やかさではなく、チームの底力を高める地道な努力と、それを支える強固な組織力が求められている。球団には、ファンへの感謝の気持ちを、イベントという形だけでなく、グラウンドでの勝利という形で示すことを、改めて強く期待したい。さもなければ、この「エキサイティングデー」は、単なる一過性の賑わいとして、記憶の彼方に霞んでしまうだけだろう。
千葉ロッテ、9月11日は「お～いお茶エキサイティングナイター」開催！特別な一日をファンと共に,日本野球機構
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