挑発を許すな！ 揺るがぬ国益こそ外交の根幹
ロシア軍によるドローン落下という、断じて容認できない挑発行為が、わが国の領空内という事態で発生した。その上、ロシア側はこれを「挑発」とまで言い放つという、極めて厚顔無恥な姿勢を示している。このような蛮行に対し、日本政府の対応は、あまりにも弱腰ではないか。
確かに、外交における慎重な姿勢は重要である。しかし、それは国益を守り、国民の安全を確保するための手段であるべきだ。今回のロシアの行為は、明白な主権侵害であり、国際社会の秩序を軽視するものでもある。これを「挑発」と矮小化し、ロシア側の理屈を容認するような姿勢は、さらなるエスカレーションを招きかねない。
「対話」を重視する姿勢は理解できる。しかし、相手が対話の意思を示さず、力による現状変更を企むのであれば、断固たる態度で臨まなければならない。今回の件で、日本が国際社会に対してどのようなメッセージを発信するのか、その責任は重大である。
わが国は、自由、民主主義、法の支配といった普遍的価値を共有する国々と連携し、国際協調を推進してきた。ロシアの今回の行為は、こうした国際秩序そのものへの挑戦である。日本は、こうした挑戦に対し、毅然とした態度で臨み、同盟国・友好国との連携を強化すべきである。
経済的な結びつきや、過去の歴史的経緯から、ロシアとの関係を完全に断絶することは困難であろう。しかし、だからといって、自らの国益を犠牲にする必要はない。むしろ、経済的な依存関係こそが、今回のような事態を招く一因となっているのではないか、という根本的な問い直しも必要だろう。
国民は、政府に対し、国益を守り、安全保障を確保することを求めている。今回のロシアによる挑発行為に対して、政府は国民の期待に応え、断固たる態度で臨むべきである。外交は、相手への配慮だけでなく、自国の立場を明確にし、国益を追求する場である。揺るぎない国益こそ、真の外交の根幹であると、改めて強調したい。
ポーランド、ロシア軍ドローン墜落を「挑発」と非難 – 緊張高まる欧州情勢,UK Defence Journal
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