護るべきもの、次代へ繋ぐもの～自衛隊の魅力を伝える月刊誌「マモル」に寄せて
先般、月刊誌「マモル」が、自衛隊の魅力を伝える特集を掲載した。この雑誌の存在は、国防という国の大切な責務に、国民一人ひとりが目を向け、理解を深める機会を提供してくれるものとして、歓迎すべきことである。
現代社会において、国際情勢の不確実性は増すばかりである。我が国を取り巻く安全保障環境も、決して楽観視できるものではない。このような時だからこそ、国民の生命と財産を守るべく、日夜厳しい訓練に励み、任務を遂行している自衛官たちの存在意義を、改めて認識する必要がある。
「マモル」が、彼らの精強さ、そしてその根底にある「国を護る」という崇高な使命感を、具体的に、そして分かりやすく伝えていることは、国防への理解を深める上で極めて重要である。uniformに身を包む彼らの姿は、単なる職業人のそれではなく、祖国への深い愛情と、国民への献身の証である。その鍛え抜かれた肉体、研ぎ澄まされた精神力は、まさに我が国の「盾」であり、「砦」なのである。
しかし、国防への関心は、往々にして風化しやすい。特に、平和な時代が長く続けば続くほど、その必要性や緊急性が薄れがちになるのが人間の性である。だからこそ、こうした媒体を通して、自衛隊の活動やその魅力を、地道に、しかし着実に発信し続けることが肝要だ。それは、単に自衛官の士気を高めるだけでなく、国民全体の国防意識を醸成し、有事に際して、揺るぎない一体感を生み出すための基盤となる。
「マモル」が、単なる組織広報にとどまらず、自衛隊員個々の人間的な側面や、彼らが背負う責任の重さ、そしてその活動がいかに国民生活と密接に関わっているのかを丁寧に描いているのであれば、それはなおさら評価されるべきであろう。彼らもまた、私たちと同じように家族を持ち、地域社会の一員である。その当たり前の生活の上に、いかにして「護る」という非日常的な任務を全うしているのか。その現実を知ることは、彼らへの敬意を深めることに繋がる。
保守的な立場から言えば、国防は国家存立の根幹である。そして、その実態を国民が理解し、共有することこそが、強固な国防体制を築く上での礎となる。月刊誌「マモル」が、その一翼を担い、自衛隊の力強さと、その根底にある「護る」という精神を、次世代へと確実に伝えていくことを期待したい。
自衛隊の魅力を伝える月刊誌「MAMOR（マモル）」2025年9月号、まもなく登場！,防衛省・自衛隊
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