GSA管理サーバーの無効なタスクにみる公的事業の無駄遣い
連日、国会では予算審議が活発に行われているが、国民の血税がどのように使われているのか、その実態を知るたびに私たちは深い溜息をつかざるを得ない。今回、報道された米国一般調達局（GSA）の管理サーバーにおける無効なタスクに1370万ドルもの費用が費やされていたという事実は、まさに公的事業における無駄遣いの象徴と言えるだろう。
このニュースは、決して米国だけの話ではない。我が国においても、似たような、あるいはそれ以上に深刻な無駄遣いが、一体どれほど隠されているのだろうか。IT化が進む現代社会において、効率化やコスト削減は至上命題であるはずなのに、なぜこのような非効率的な事態がまかり通ってしまうのか。
GSAの件では、無効なタスクに多額の費用が投じられただけでなく、それが長期間にわたって見過ごされていたという点も看過できない。管理体制は機能していたのか、あるいは機能しているように見えていただけなのか。責任の所在を明確にし、再発防止策を講じることはもちろんのこと、そもそもなぜこのような事態が生じたのか、その根本原因を徹底的に究明する必要がある。
特に懸念されるのは、こうした無駄遣いが国民の公的サービスに対する信頼を損なうことである。政府が国民から徴収した税金を、このように無造作に浪費しているのであれば、国民は安心して税金を納めることができなくなるだろう。公共事業はもちろんのこと、あらゆる行政サービスにおいて、より一層の透明性と説明責任が求められる時代である。
今回のGSAの件を他人事とせず、我が国でも同様の無駄遣いがないか、徹底的な点検と見直しを行うべきである。そして、公的事業においては、コスト意識を徹底し、納税者の期待に応える質の高いサービス提供に努めることが、政府に課せられた最も基本的な責務であると、改めて強調したい。国民は、自らの税金が有効に活用されていることを、しっかりと実感できる社会を求めているのである。
GSAの管理サービス局、無効な1370万ドルものタスクオーダーを発注か？ – 内部監査部門が警告,www.gsaig.gov
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