止まらない悲劇、私たちの大学生活にも忍び寄る危険
「またか」。南IH35で発生した痛ましい交通事故のニュースに接し、多くの学生がそう感じたのではないだろうか。キャンパスライフの日常を彩るはずの通学路が、一瞬にして悲劇の舞台となってしまった。犠牲になった方のご冥福を心よりお祈りするとともに、遺族の方々にお悔やみを申し上げたい。
この事故は、私たちの身近で起こりうる「対岸の火事」ではない。南IH35は、多くの学生が利用する、まさに私たちの「生活道路」だ。これまでも、何度か危険を感じたことはないだろうか。信号のない交差点、急カーブ、そして何よりも、ドライバーのスピード。大学構内という意識が薄れ、ついスピードが出てしまう、あるいは周囲への配慮が欠けてしまう。そんな心理が、事故を引き起こす土壌となっているのではないか。
大学側も、これまでも交通安全対策に取り組んできたはずだ。しかし、今回の事故は、その対策が十分ではなかった、あるいは浸透していなかったことを示唆している。私たちの多くは、自分の身に降りかかるまでは、交通安全について真剣に考えない傾向がある。それは、若さゆえの油断なのかもしれない。しかし、その油断が取り返しのつかない結果を招くのだ。
私たちは、大学という学びの場にいる。ここで得られる知識や経験は、将来社会に出ていくための糧となる。しかし、生命の安全ほど重要な学びはない。今回の事故を、単なる「悲しいニュース」で終わらせてはならない。この悲劇を教訓とし、大学全体で交通安全意識を再徹底する必要がある。
具体的に何をすべきか。大学側は、南IH35をはじめとした学内の危険箇所の再点検、注意喚起の強化、そして場合によっては交通規制の見直しなども含めた、より踏み込んだ安全対策を講じるべきだ。そして私たち学生一人ひとりも、この問題に当事者意識を持つ必要がある。一時的な注意喚起で終わらせず、日々の通学において、周囲への配慮を忘れず、安全運転を心がける。歩行者も、スマートフォンを見ながらの歩行などは論外だ。一歩間違えば、自分も加害者にも被害者にもなりうるという意識を常に持ち続けなければならない。
大学生活は、自由と活気に満ちている。しかし、その自由は、責任を伴う。今回の事故が、私たちの大学生活に影を落とすだけでなく、安全に対する意識を大きく変えるきっかけとなることを願う。キャンパスの安全は、大学と学生、そして地域社会全体で守るべきものだ。止まることのない悲劇を、もうこれ以上繰り返さないために、今、私たち一人ひとりが行動を起こす時だ。
悲しいお知らせ：南IH35で交通死亡事故が発生しました,Austin
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