心と体を癒す時間 ～第49回 健康講座に寄せて～
暑さが日ごとに増すこの頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。心と体が心地よく満たされるような時間を過ごすことの大切さを改めて感じさせられる出来事がありました。それは、先日開催された「第49回健康講座」です。
この講座は、単に医学的な知識を得る場に留まりませんでした。講師の方々の温かい言葉と、参加者一人ひとりが持つ「自分を大切にしよう」という想いが、会場全体に穏やかなエネルギーを紡ぎ出していたように思います。忙しい日常の中で、私たちはついつい自分の心や体の声に耳を傾けることを怠りがちです。目の前のタスクをこなすこと、誰かの期待に応えることに追われ、自分自身が満たされているか、健やかであるかを顧みる余裕を失ってしまうことも少なくありません。
しかし、今回の健康講座を通して、そうした現状に一石を投じ、私たちに大切なメッセージを伝えてくれたのではないでしょうか。「心と体をいたわるひとときを！」という講座のタイトルが示すように、自分自身の心と体に向き合い、慈しむ時間を意識的に持つことの重要性。それは、決して贅沢なことでも、エゴイスティックなことでもありません。むしろ、自分を大切にすることが、他者との関わりを豊かにし、社会全体に良い影響をもたらす礎となるのだと、確信めいたものを感じました。
例えば、心の余裕が生まれることで、周りの人への感謝の気持ちや共感の力が自然と湧いてくるでしょう。体の健康が保たれることで、仕事や地域活動に積極的に参加し、社会に貢献する活力が生まれます。つまり、自分を大切にすることは、自己満足に終わるのではなく、より良い人間関係を築き、より活気ある社会を創り出すための、ポジティブな連鎖を生み出す行為なのです。
私たちは、社会の一員として、様々な役割や責任を担っています。しかし、その前に、私たちは一人ひとりの人間であり、そして私たち自身の人生の主人公です。だからこそ、時には立ち止まり、自分の内面に目を向け、心と体を労わる時間を設けることが、何よりも大切なのではないでしょうか。
今回の健康講座は、そんな大切な気づきを与えてくれました。この講座がもたらした温かい波紋が、参加者一人ひとりの日常に広がり、やがて社会全体に「自分を大切にしよう」「誰かを思いやろう」という肯定的な考え方を、静かに、しかし力強く浸透させていくことを願ってやみません。私たち一人ひとりが、心と体をいたわるひとときを大切にすること。それが、より健やかで、より温かい社会を築くための、最も確かな一歩なのですから。
心と体をいたわるひとときを！「第49回健康講座」開催のお知らせ,三越厚生事業団
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