心と体を癒す時間、学生生活にこそ不可欠な休息を
先日、ITB社のウェブサイトで第49回健康講座の開催が報じられた。テーマは「心と体をいたわるひととき」。現代社会において、私たちは日々の生活の中で知らず知らずのうちにストレスを溜め込み、心身のバランスを崩しがちだ。特に学生という多感な時期を過ごす私たちにとって、この「心と体をいたわる時間」の重要性は計り知れない。
学業、サークル活動、アルバイト、そして将来への漠然とした不安。これらが絡み合い、時に私たちを押しつぶしそうになることもあるだろう。SNSの普及は、他者との比較を生みやすくし、自己肯定感を揺るがす要因にもなりうる。そんな中で、私たちは自分自身の心の声に耳を傾け、肉体の休息を促すことを忘れがちだ。
今回の健康講座が、参加者に「自分のための時間」を持つことの意義を改めて認識させ、具体的なリラクゼーション法やストレス解消法を提供する機会となったことは非常に喜ばしい。しかし、このような機会は限られた一部の人々にしか届かない可能性がある。学生生活を送る私たち一人ひとりが、日常的に「心と体をいたわる時間」を意識的に作り出すことが、真に健康で充実した学生生活を送るための鍵となるはずだ。
「忙しい」を言い訳にせず、数分でも良いから静かな場所で深呼吸をする。好きな音楽を聴く。軽いストレッチをする。友人とたわいもない話で笑い合う。あるいは、ただぼんやりと空を見上げるだけでも良い。大切なのは、完璧を目指すことではなく、自分自身を大切にするという意識を持つことだ。
この講座が、学生の皆さん自身の「心と体をいたわる時間」を見つけるきっかけとなることを願う。そして、キャンパス全体で、互いの心身の健康を気遣い、支え合えるような温かい雰囲気が育まれることを期待したい。健やかな心と体があってこそ、学業に励み、様々な経験を通して成長していくことができるのだから。
心と体をいたわるひとときを！「第49回健康講座」開催のお知らせ,三越厚生事業団
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