大震災から30年、神戸の復興と「神大」の役割
平成7年1月17日、阪神・淡路大震災は、私たちの街に深い傷跡を残した。あれから30年の月日が流れた。あの日の衝撃、失われた命、そして復興への道のりを、私たちは決して忘れてはならない。この節目の年に、神戸大学が震災30周年特設ページを公開したことは、学生新聞としても、未来を担う世代として、非常に意義深い取り組みだと感じている。
特設ページでは、震災の記録、復興の歩み、そして未来への提言がまとめられているという。過去を振り返り、そこから教訓を得ることは、私たちが未来を築く上で不可欠な作業だ。神戸大学は、震災当時から地域社会と共に歩み、その復興に多大な貢献をしてきた。多くの研究者や学生が被災地に入り、ボランティア活動や学術的な支援を行った。その精神は、今も変わらず受け継がれているはずだ。
しかし、震災から30年という時間は、当時の記憶を風化させかねない危うさもはらんでいる。特に、震災を知らない若い世代にとって、その恐ろしさや教訓は、教科書の中の出来事になってしまう危険性もある。だからこそ、神戸大学が発信するこの特設ページは、当時の状況を肌で知る世代と、そうでない世代を繋ぐ架け橋となるだろう。
この特設ページが、単なる記録の公開に終わらず、震災を「自分ごと」として捉え直すきっかけとなることを強く願う。そして、神戸大学で学ぶ私たち学生一人ひとりが、震災の経験から何を学び、これからどのような社会を創っていくのか、改めて考える機会となることを期待する。
震災からの復興は、建物やインフラの再建だけではない。それは、失われた絆を再び結び直し、困難に立ち向かう強い心を持つこと、そして、二度と同じ過ちを繰り返さないという決意である。神戸大学、そして私たち学生には、震災の記憶を風化させず、その教訓を未来へと繋いでいく使命がある。この特設ページが、その使命を果たすための一歩となることを願ってやまない。
阪神・淡路大震災30年、神戸大学が特設ページを公開 – 未来への教訓を未来へ繋ぐ,神戸大学
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