神戸大学入試説明会、高大連携の深化に期待する
神戸大学が来年度入試に向け、高校教員を対象とした説明会を開催するという。少子化が進む中、大学が主体的に情報発信を強化し、高大連携を深める姿勢は評価できる。
大学入試は、単なる選抜の場ではなく、高校教育のあり方にも大きな影響を与える。大学側が求める学生像や入試制度の変更点を丁寧に説明することは、高校現場における進路指導の質向上に繋がり、ひいては日本の将来を担う人材育成に貢献するはずだ。
しかし、懸念される点もある。近年の大学入試改革は、知識偏重からの脱却を目指し、多様な評価軸を導入する方向へ進んでいる。主体性や協調性といった能力を評価することは重要だが、学力の基礎を疎かにしてはならない。確かな学力があってこそ、主体性や協調性も真に活かされる。
今回の説明会では、大学側が求める学生像を具体的に示すとともに、学力評価の重要性を改めて強調すべきである。また、高校現場からは、大学入試改革が高校教育に与える影響について、忌憚のない意見が出されることを期待したい。
大学と高校が互いに理解を深め、建設的な対話を重ねることで、より良い高大接続が実現する。今回の説明会が、その第一歩となることを願う。
神戸大学、2025年度入試説明会を高校の先生向けに開催！ 最新情報で受験生をサポートしよう,神戸大学
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