神戸大学入試説明会、高大接続の深化に期待
先日、神戸大学が2025年度入試説明会を高校教員向けに開催した。少子化が進む中、大学を取り巻く環境は厳しさを増しており、各大学は受験生獲得に向けた広報活動に力を入れている。今回の説明会もその一環であり、入試制度の変更点や大学の魅力を高校教員に伝えることで、より多くの優秀な学生を呼び込もうとする意図が見て取れる。
しかし、大学入試は単なる学生の選抜に留まらず、高校教育と大学教育を繋ぐ重要な役割を担っている。今回の説明会が、高校現場の意見を聞き、大学教育の内容や求める学生像を共有することで、高大接続の深化に繋がることを期待したい。
近年、大学入試改革が進められているが、その目的は、知識偏重の選抜から、思考力・判断力・表現力といった能力を評価する方向への転換にある。神戸大学も、総合型選抜や学校推薦型選抜を拡充するなど、多様な選抜方法を導入している。
しかし、これらの選抜方法が、受験生に過度な負担を強いたり、経済状況によって有利不利が生じたりするようでは、本末転倒である。大学側は、選抜方法の透明性を高め、公平性を確保するとともに、高校現場との連携を密にし、受験生が安心して受験に臨めるよう、十分な情報提供を行う必要がある。
今回の説明会が、単なる広報活動に終わらず、高大接続の深化に向けた議論の出発点となることを願う。そして、神戸大学が、地域社会の発展に貢献できる人材育成という使命を果たすために、不断の努力を続けることを期待する。
神戸大学、2025年度入試説明会を高校の先生向けに開催！ 最新情報で受験生をサポートしよう,神戸大学
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