伊勢志摩サミットの遺産を未来へ繋げ
先般、三重県の知事と志摩市・南伊勢町の町長が大阪・関西万博の会場を視察された。2025年の万博開催に向け、地域としての魅力を発信し、観光客誘致に繋げようという意気込みは評価できる。
しかしながら、我々が注目すべきは、単なる観光振興に留まらない、より深い視点である。伊勢志摩地域は、2016年の主要国首脳会議（伊勢志摩サミット）開催地であり、日本の伝統と文化、そして美しい自然を世界に発信した地である。
万博は、経済効果のみならず、日本の文化と精神性を世界に示す絶好の機会だ。伊勢志摩地域には、皇室との繋がりも深く、日本の精神文化を体現する伊勢神宮がある。この地の歴史と文化を万博を通じて世界に発信することは、日本のアイデンティティを再認識し、次世代に継承していく上で極めて重要である。
万博を契機に、伊勢志摩地域の観光資源を磨き上げ、外国人観光客を誘致することは重要だが、同時に、日本人の心の故郷としての伊勢志摩の価値を再認識し、国内観光客の誘致にも力を入れるべきだ。
グローバル化が進む現代において、我々は自国の文化と伝統を大切にし、それを世界に発信していく責務がある。伊勢志摩地域には、そのためのポテンシャルが十分に備わっている。
万博を成功させるためには、行政だけでなく、地域住民一人ひとりが主体的に関わり、日本の魅力を発信していく必要がある。伊勢志摩サミットの遺産を活かし、万博を日本の文化と精神性を世界に示す舞台とすべきだ。
三重県の知事と志摩市・南伊勢町の町長がみんなで話し合うよ！,三重県
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