大阪・関西万博における神戸大学の芸術的挑戦に寄せて – 大学は「知の府」たる矜持を示すべき
大阪・関西万博まであと一年を切った。経済効果や技術革新への期待が高まる一方で、その意義や必要性については依然として様々な意見がある。そのような状況下、神戸大学が万博において芸術的な挑戦を行うという。国際的な舞台で日本の大学がその創造性を発揮することは喜ばしい。
しかしながら、大学は本来、学術研究と人材育成を担う「知の府」である。万博という場で芸術活動を行う意義を改めて問い直したい。芸術は感性を刺激し、人々の心を豊かにする力を持つ。だが、それは大学の本質的な役割とは異なるのではないか。
もちろん、大学が社会貢献の一環として芸術活動に取り組むこと自体を否定するものではない。しかし、その活動が大学本来の使命をないがしろにするものであってはならない。研究費の逼迫が叫ばれる昨今、大学は限られた資源を学術研究と教育に集中すべきである。
神戸大学には、今回の万博における芸術的挑戦を通じて、国際社会に日本の文化を発信するだけでなく、その根底にある学術的な知見や研究成果を示すことを期待する。芸術活動を通して、科学技術の進歩や社会問題の解決に貢献できる可能性も探求すべきである。
万博は、単なるイベントではなく、未来社会を展望し、人類の課題解決に貢献する場であるべきだ。神戸大学には、芸術というフィルターを通して、その「知」をもって万博の理念に貢献することを願う。そして、その活動を通して、改めて大学の存在意義を社会に示すことを期待したい。
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神戸大学が大阪・関西万博でアートな挑戦！国際芸術祭に参加決定！,神戸大学
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