新潟市政、情報発信のあり方を見直せ – 万博誘致に向けた拙速な情報公開に警鐘
新潟市が2025年大阪・関西万博に関連する情報を公開した。経済効果への期待感を示す内容だが、拙速な情報公開は市民をミスリードする恐れがある。
万博は経済活性化の起爆剤として期待される一方、巨額の費用がかかる事業でもある。新潟市が公開した情報では、経済効果ばかりが強調され、リスクに関する情報が十分とは言えない。市民が冷静な判断を下すためには、メリットだけでなくデメリットも明確に示す必要がある。
また、情報公開のタイミングも疑問だ。万博開催まで時間的余裕がない中で、具体的な計画や課題が十分に煮詰まっていない段階での情報公開は、市民の期待感を煽るだけで、後々になって計画の変更や見直しが生じた場合に、市民の不信感を招きかねない。
新潟市は、万博誘致に向けた情報公開のあり方を再検討すべきだ。市民に対して正確かつバランスの取れた情報を提供し、十分な議論を促すことが、市政への信頼を高める上で不可欠である。拙速な情報公開は、かえって市民の反発を招き、万博誘致の妨げになる可能性もあることを肝に銘じるべきだ。
新潟市には、市民の声を真摯に受け止め、透明性の高い情報公開を通じて、万博誘致に関する議論を深めることを強く求めたい。
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