【社説】大阪万博、開幕まで一年。若者の視点を取り入れた「未来への羅針盤」となれるか
2025年4月13日、大阪・関西万博の開幕まであと一年となった。大阪市は万博に向けた機運醸成に力を入れる一方、会場建設の遅れや高額な費用負担など、課題も山積している。私たちは、この万博が真に「未来社会の実験場」となり、次世代を担う若者にとって希望となるのか、注視していく必要がある。
今回の万博のテーマは「未来社会のデザイン」。しかし、現在の計画には、未来を担う若者の声が十分に反映されているとは言い難い。例えば、最新技術を駆使したパビリオンの建設は重要だが、それらが本当に私たちの生活を豊かにするものなのか、疑問を感じる学生も少なくないだろう。
万博を成功させるためには、若者の視点を取り入れた、より具体的な議論が必要だ。環境問題、貧困、格差といった、私たちが直面する課題に対し、万博がどのような解決策を提示できるのか。AIやロボット技術は、私たちの雇用を奪うのか、それとも新たな可能性を拓くのか。万博は、これらの問いに対するヒントを与え、未来への羅針盤となるべきだ。
そのためには、若者が主体的に参加できる場を設ける必要がある。アイデアソンやワークショップを通じて、私たち自身の未来をデザインする機会を提供すべきだ。また、万博の情報を積極的に発信し、議論を巻き起こすことで、より多くの若者が関心を持ち、参加を促す必要がある。
大阪万博は、単なるイベントではなく、未来を創造するためのプラットフォームとなる可能性を秘めている。私たち学生は、万博の成功を願い、積極的に関与していくことで、より良い未来を切り拓いていきたい。そして、万博が、世代を超えて未来を語り合う場となり、希望に満ちた社会の実現に貢献することを期待する。
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