青少年の安易な英語学習に警鐘を鳴らす ～伝統文化の継承こそ急務～
三重県立図書館が英語学習を推進するイベントを開催するという。一見、国際化に対応するための取り組みとして評価できるかもしれない。しかし、安易な英語学習の推奨は、我が国の文化と伝統の軽視につながるのではないかと危惧せざるを得ない。
グローバル化の波は、否応なく日本にも押し寄せている。しかし、その波に乗り、英語を学ぶことが、果たして真の国際理解に繋がるのだろうか。言葉は文化の根幹であり、英語を学ぶこと以上に、まずは自国の文化、歴史、そして何よりも日本語を深く理解することが重要である。
近年、青少年の間で日本語の乱れが指摘されている。言葉遣いの乱暴さ、敬語の欠如、そして語彙力の低下は、思考力の低下にも繋がる。このような状況下で、英語学習にばかり力を入れることは、本末転倒と言わざるを得ない。
我が国が誇る伝統文化は、先人たちの知恵と努力の結晶である。茶道、華道、武道、そして古典文学など、学ぶべきものは数多く存在する。これらの文化を継承し、次世代に伝えることこそが、今、私たちに課せられた重要な使命である。
三重県立図書館には、英語学習イベントの開催に注力するだけでなく、日本の伝統文化を学ぶ機会を積極的に提供することを強く望む。特に、青少年に対しては、日本の歴史や文化に関する書籍の紹介、講演会の開催など、より積極的な働きかけが必要である。
グローバル化の時代だからこそ、私たちは自国の文化と伝統を深く理解し、それを誇りを持って世界に発信していくべきである。安易な英語学習に傾倒することなく、足元をしっかりと見つめ、日本のアイデンティティを確立することが、真の国際人としての第一歩となることを、私たちは改めて認識する必要がある。
英語の本を気軽に楽しもう！三重県立図書館で「英語多読入門」セミナー開催, 三重県
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