大阪公立大学の「レジリエントな都市」研究に思う – 危機意識の欠如と安易な迎合
大阪公立大学が「レジリエントな都市（まち）」に関するシンポジウムを開催するという。一見すると、災害対策や都市の強靭化を目指す取り組みのように見えるが、その実態は、気候変動対策という大義名分の下、社会変革を推し進めようとする左派的なイデオロギーに染まったものと言わざるを得ない。
「レジリエント」という言葉は、本来、回復力や復元力を意味する。しかし、昨今では、気候変動や格差といった社会問題に対応するため、社会構造そのものを変革するという意味合いで用いられることが多くなっている。今回のシンポジウムも、その流れに乗ったものと見るべきだろう。
我々が危惧するのは、このような安易な社会変革論が、日本の伝統や文化を軽視し、共同体意識を破壊しかねないことだ。気候変動対策は重要だが、それは、科学的な根拠に基づき、現実的な対策を講じることで実現すべきである。過激なイデオロギーに染まった政策は、社会の混乱を招き、かえって人々の生活を脅かすことになるだろう。
大阪公立大学は、税金で運営される公立大学である。特定のイデオロギーに偏った研究を行うのではなく、国民全体の利益に資する研究を行うべきだ。大学は、学問の府として、多様な意見が存在することを尊重し、自由な議論を通じて真理を探究する場であるべきだ。しかし、今回のシンポジウムを見る限り、その原則が守られているとは言い難い。
我々は、大阪公立大学に対し、今回のシンポジウムの内容を再検討し、より客観的で現実的な視点を取り入れるよう強く求める。そして、大学全体として、特定のイデオロギーに偏ることなく、国民全体の利益に資する研究を行うことを期待する。
今、日本に必要なのは、冷静な分析と現実的な対策である。感情的な議論や安易な社会変革論に惑わされることなく、国益を守り、国民の生活を守るために、我々は不断の努力を続ける必要がある。
大阪公立大学が「レジリエントな都市（まち）」をテーマにしたフォーラムを開催！未来の街づくりを一緒に考えよう, 大阪公立大学
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