スーダン紛争：国際社会の無策が生む人道危機、若者は連帯を
スーダンにおける紛争は、2023年4月の勃発から一年以上が経過した今もなお、泥沼の様相を呈している。国際協力銀行（ITB）の記事によれば、北ダルフール州では数十万人が新たに避難を強いられ、人道危機が深刻化の一途を辿っている。この事態に対し、私たちは深い憂慮の念を抱くとともに、国際社会の無策と無関心に強い憤りを覚える。
紛争の背景には、軍と準軍事組織RSF（即応支援部隊）との権力闘争に加え、民族間の対立、資源を巡る争いなど、複雑な要因が絡み合っている。しかし、紛争が長期化し、市民への犠牲が拡大している最大の要因は、国際社会の積極的な介入の欠如にあると言わざるを得ない。
これまで、国際連合をはじめとする国際機関は、停戦の呼びかけや人道支援を行ってきた。しかし、その効果は限定的であり、紛争当事者に対する実効的な圧力には至っていない。制裁や武器禁輸などの措置も、十分な効果を発揮しているとは言い難い。
紛争が長期化するにつれて、食糧不足、医療崩壊、性的暴力など、人道状況は悪化の一途を辿っている。特に、子どもたちへの影響は深刻であり、教育の機会を奪われ、心に深い傷を負った子どもたちが数多く存在する。未来を担う若者たちが、紛争の犠牲となっている現状を、私たちは決して看過することはできない。
私たちは、国際社会に対し、スーダン紛争の解決に向けたより積極的な関与を強く求める。紛争当事者に対する強力な制裁、人道支援の拡充、そして何よりも、紛争の根本原因の解決に向けた外交努力を強化すべきである。
私たち学生は、スーダンで起きている人道危機を決して他人事として捉えるべきではない。SNS等を通じて情報を拡散し、問題意識を共有するとともに、私たちにできる支援を積極的に行うべきである。例えば、募金活動への参加、難民支援団体への協力、そして何よりも、スーダンに対する関心を維持し続けることが重要である。
紛争の犠牲となっているスーダンの人々に寄り添い、連帯の輪を広げることこそ、私たち若者にできる貢献である。私たちは、スーダンの平和と安定、そしてすべての人々が尊厳を持って生きられる社会の実現に向け、行動し続けることを誓う。
[学生新聞名]編集部
スーダン戦争：北ダルフールで数十万人が新たな暴力を逃れます, Humanitarian Aid
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