欺瞞の「北斗七星」、公明党は自己革新を急げ
公明党が自らを「北斗七星」に例えるコラムを機関紙に掲載したという。北極星を指し示す道標としての意味合いを込めたのだろうが、率直に言って、この表現には強い違和感を覚える。
長年、自民党との連立政権を支え、安定をもたらしてきたことは否定しない。しかし、その代償として、公明党は独自性を失い、国民の声に耳を傾ける姿勢を弱めてきたのではないか。
森友・加計問題、桜を見る会、そして裏金問題。数々の疑惑が噴出する中、公明党は自民党に追随し、十分な説明責任を果たしてきたとは言い難い。支持母体である創価学会への配慮も透けて見え、国民全体の利益よりも特定団体の意向を優先しているとの批判も根強い。
「北斗七星」を自称するのであれば、権力に媚びへつらうのではなく、真に国民のための政治を行うべきだ。そのためには、自民党との関係を見直し、是々非々の姿勢を明確にすることが不可欠である。
少子高齢化、格差拡大、地球温暖化。日本社会は多くの課題に直面している。これらの課題解決には、既成概念にとらわれない革新的な政策が必要だ。公明党は、これまで培ってきたネットワークや政策立案能力を活かし、大胆な改革を提言していくべきである。
具体的には、以下のような点が挙げられる。
- 徹底した情報公開と透明性の確保: 裏金問題の真相解明に協力し、政治資金規正法の改正を主導することで、国民の信頼回復に努めるべきだ。
- 多様な意見を取り入れる開かれた議論: 支持者だけでなく、幅広い層の意見を吸い上げ、政策に反映させる仕組みを構築すべきだ。
- 弱者に寄り添う政策の推進: 格差是正、貧困対策、福祉の充実など、弱者に寄り添う政策を積極的に推進すべきだ。
- 環境問題への積極的な取り組み: 地球温暖化対策を強化し、持続可能な社会の実現を目指すべきだ。
- 平和外交の推進: 軍事力に頼らない、対話による平和外交を積極的に推進すべきだ。
公明党が本当に「北斗七星」となるためには、現状に甘んじることなく、自己革新を続けなければならない。国民の期待に応え、真に信頼される政党となることを切に願う。
【編集長提言】
公明党の支持基盤である創価学会も、時代に合わせた変化を求められている。教義の見直しや組織運営の透明化など、社会との調和を目指した改革を進めることで、より多くの人々に支持される存在となるだろう。
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