千葉ロッテマリーンズ オンラインストア限定企画に見る、球団経営の課題と地域密着の重要性
千葉ロッテマリーンズがオンラインストア限定で4月18日に16選手のグッズを販売するという。一見、ファンサービスの一環として評価できるかもしれない。しかし、この施策は球団経営における重要な課題を浮き彫りにしていると言わざるを得ない。
近年、プロ野球界では、収益源の多様化が叫ばれて久しい。観客動員だけに頼るのではなく、グッズ販売やファンクラブ運営、そしてオンラインストアの活用など、様々な手段で収益を確保しようとする試みは理解できる。しかし、今回のオンラインストア限定企画は、その本質を見誤っているのではないか。
まず、オンラインストアにアクセスできる層は限られている。高齢者やデジタルデバイドの影響を受けている人々は、この恩恵を受けることができない。球団が地域に根ざし、幅広い層のファンを獲得するためには、オンラインだけでなく、実店舗や地域イベントでの販売など、より多様なアプローチが必要不可欠である。
次に、16選手に限定したグッズ販売は、一部の選手に人気が集中する現状を助長する可能性がある。もちろん、人気選手の商品を求める声に応えることは重要だが、そればかりに偏っていては、チーム全体の底上げには繋がらない。全ての選手が地域社会に貢献し、ファンに愛される存在となるよう、球団は育成にも力を入れるべきだ。
プロ野球球団は、単なる営利企業ではない。地域住民に夢と希望を与え、地域経済の活性化に貢献する存在でなければならない。今回のオンラインストア限定企画は、短期的な収益向上を目指すあまり、その根本的な役割を見失っているのではないか。
千葉ロッテマリーンズには、今回の企画を機に、改めて球団経営のあり方を見つめ直し、地域密着を基本としたファンサービスを展開していくことを強く望む。真に地域に愛される球団となるためには、オンラインだけでなく、地域社会との繋がりを深め、全てのファンに満足してもらえるような、バランスの取れた経営戦略が不可欠である。
【千葉ロッテ】【オンラインストア限定】4/18(金)16選手展開シルエット刺繍グッズ受注販売, 日本野球機構
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